「ペットショップ 売れ残り シーズー」と検索されたあなたは、売れ残ったシーズーの行く末について気になっているのではないでしょうか?
ペットショップでは、生後3か月を過ぎると売れにくくなる犬が増えてきます。
特にシーズーのような小型犬は、子犬のころの愛らしさが購入の決め手になることが多く、成長するにつれて売れ残ってしまうケースもあります。
では、ペットショップで売れ残ったシーズーたちはその後どうなるのでしょうか?
価格を下げて販売されることもあれば、ブリーダーに戻される、譲渡会で里親を探す、最悪の場合、殺処分されるケースもゼロではありません。
しかし、近年では動物愛護の観点から、ペットショップで売れ残りのシーズーを引き取る方法や、里親制度の活用が広まっています。
この記事では、ペットショップで売れ残ったシーズーがどのような道をたどるのか、里親として迎えるための方法、迎える際の注意点について詳しく解説していきます。
シーズーをお迎えしたいと考えている方も、売れ残りの現状を知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
ペットショップで売れ残りのシーズーはどうなるのか?

- 売れ残りシーズーの行く末とは?
- ペットショップでの割引販売とその背景
- 売れ残りのシーズーが里親制度で救われる仕組み
- 無料譲渡のリスクと課題
- ペットショップの売れ残り犬への対応
売れ残りシーズーの行く末とは?
ペットショップで売れ残ってしまったシーズーは、どのような道を進むことになるのか、以下は簡単な例です。
値下げされる
多くのお店がまず最初にするのは、値下げです。
犬は生き物である以上、時間の経過とともに成長していきます。
しかし、犬が最も売れる時期は生後3か月ほどまでの仔犬の期間で、これを過ぎてしまうと急激に売れなくなります。
ペットショップ的には「値段が下がってもいいから売れてほしい」という気持ちもあるのでしょう。
ただ、値下げされて尚売れ残ってしまう子はでてくるのです。
ブリーダーに戻される
どうしても売れずに残り続けてしまったシーズーの、その行先の一つが、親犬のいるブリーダーの元に返すというもの。
売れなかったので店側的には損ですが、殺処分を選ばずに済みます。
また、里親を探す手間もないため、こちらを選ぶペットショップもあるようです。
譲渡会などで里親を探す
こちらも選択肢の一つです。
売れないけれど誰かに貰ってもらいたい、大切にしてくれる飼い主さんとめぐり合わせたい。
そういう場合、このように譲渡会を主催したり、している団体にお願いして、里親を見つけてもらうという事もやっています。
殺処分
殺処分は、それを扱う多くの業者にとって恐らく最後の選択肢であり、極力避けるべきものとされています。
しかし、ペットショップやブリーダーにとって、売れ残った犬を無期限に飼育し続けることは経済的にもスペース的にも難しく、やむを得ず殺処分を選ぶケースもゼロではありません。
近年では、動物愛護の観点から殺処分を減らす取り組みが進んでおり、ペットショップが保護団体と提携したり、里親募集を強化するなどの対策が取られるようになっています。
それでも、売れ残りが発生する背景には、需要と供給のバランスの問題や過剰繁殖などの業界の課題があり、根本的な解決には、私たち消費者の意識改革も重要です。
ペットショップでの割引販売とその背景
ペットショップにおいて、売れなかったシーズーの仔犬が徐々に値下げされるのは上でも紹介した通りですが、では、何故割引がされるのか、その背景を紹介しようと思います。
以下はその理由の主な例です。
成長と共にしつけが難しくなっていく
これが恐らく一番大きいでしょう。
しつけをするなら幼い内が良く、シーズーをはじめ多くの犬にとって、しつけがしやすい生後三か月までの時期が最も重要で、それが過ぎたら売れにくくなってしまいます。
犬の飼育にはしつけは欠かせませんので、仕方のない面と言えるかもしれません。
コミュニケーションが難しくなっていく
こちらもしつけに近い面がありますが、飼い主と飼い犬とでコミュニケーションを取る際にもそうですし、飼い犬同士のコミュニケーションも早いうちから学ばなくてはなりません。
近年では犬の飼育数が非常に多くなっていることもあり、街中を歩くと犬の散歩をしている人と会う事も少なくありません。
このような際に、相手方の飼い犬に喧嘩を売る、事あるごとに吠え続ける、噛みつく、などあっては大問題になってしまいます。
このため、コミュニケーション能力を構築するうえで一番大事な幼少期を過ぎてしまうと、どうしても買い手が付きにくくなってしまうのです。
外見の変化が影響することも
シーズーなどの小型犬ではそこまで深刻ではないかもしれませんが、子犬のころの小さくて愛らしい姿に惹かれて購入を決める人も多いため、成長するにつれて印象が変わることが影響する場合があります。
また、毛並みや顔立ちの違いによって売れ残ってしまうこともあり、シーズーにとって外見が購入の決め手の一つとなることは否定できません。
次々と新しい子犬が生まれる現実
売れ残りが発生する最大の原因は、需要に対して供給が過剰になってしまうことです。
シーズーのような人気犬種は、市場での需要が高まるほど多く繁殖され、ペットショップに次々と並ぶようになります。
ブリーダーも売れやすい犬種を優先して繁殖するため、結果として市場には多くのシーズーが出回ります。
しかし、思ったほど売れずに売れ残るケースも少なくありません。
売れ残った子犬は、次々と生まれてくる新しい子犬の影響でさらに注目されにくくなり、ペットショップ側も在庫を減らすために値下げを行わざるを得なくなります。
こうした現実は、「生き物を商売にすることの難しさ」を浮き彫りにしています。
売れ残りのシーズーが里親制度で救われる仕組み

売れ残ったシーズーがどのようにして里親制度を通じて新しい飼い主と出会うのか、その仕組みを紹介します。
以下は一例です。
譲渡会を主催する団体に引き取ってもらう、またはペットショップ主催の譲渡会で里親を募集する
動物保護団体などの譲渡会を運営している団体に連絡し、売れ残ったシーズーを引き取ってもらう方法があります。
また、一部のペットショップでは、自ら譲渡会を開催し、売れ残った犬を直接里親に引き渡す取り組みを行っている場合もあります。
譲渡会で里親希望者の飼育条件を確認する
里親希望者が現れた際には、以下のような飼育条件を満たしているかを確認します。
- 基本的な飼育条件:ペットの飼育に必要な費用を確保できるか、責任を持って終生飼育ができるか、適切な飼育環境が整っているかなど。
- 犬ごとの特別な条件:シーズーの特性に合った飼育環境が用意できるか、または過去の飼育環境に起因する特別な配慮が必要かどうかなど。
これらの基準をクリアしているかを慎重に確認し、シーズーが安心して暮らせる環境かどうかを判断します。
条件が満たされている場合、トライアル期間に入る
確認が完了し、受け入れの準備が整った後、まず1~2週間ほどのトライアル期間に入ります。
この期間中、シーズーが新しい環境になじめるか、また里親が適切に飼育できるかを確認します。
トライアルの結果、環境が合わないと判断された場合は譲渡は見送りとなり、再び新しい里親を探すことになります
問題がなければ本譲渡へ
トライアル期間中に特に問題がなく、犬も里親もお互いに安心して過ごせるようであれば、正式に本譲渡となります。
こうして、売れ残ったシーズーにも新しい家と家族ができ、幸せな生活が始まるのです。
無料譲渡のリスクと課題

譲渡会は、その費用がペットショップと比べ安くなるため、昨今では少しずつその利用者が増えてきてはいます。
ただし、無料譲渡となるとやはりリスクも目立ち、課題もあるようです。
以下はその例です。
リスク
無責任な里親が現れやすくなる
これは里親側の問題ですが、無料でもらえるからと深く考えずに「とりあえずもらっておこう」「タダだからお得」と軽い気持ちで申し込む人もいます。
こうした人は、飼育環境を整えていなかったり、生き物を適切に扱う責任感が欠けていたりすることが多く、結果として里親として不適格と判断されるケースがほとんどです。
しかし、譲渡会を主催する団体側の確認が不十分だった場合や、里親希望者が虚偽の情報を申告して審査をすり抜けた場合、問題のある里親に譲渡されてしまうこともあります。
こうなると、貰われたシーズーにとっては不幸な結果となってしまいます。
無責任な保護者による無責任な譲渡が起こる
通常、動物愛護団体やボランティア、ペットショップなどが譲渡会を開催します。
しかし、その運営方針は団体や業者によってさまざまです。
本当に善意で行っている人たちもいれば、ビジネスの一環として譲渡会を利用する人たちもいます。
当然、責任感の有無にも違いがあります。
無料譲渡自体が悪いわけではありません。
ただし、「売れなくなったから早く処分したい」「これ以上飼育しきれないので、できるだけ早く貰われてほしい」といった考えが優先されると、問題が生じる可能性があります。
焦るあまり、必要な確認をおろそかにしたり、正式な書類手続きを経ずに譲渡してしまったりするケースもあります。
そうした保護者が、前述のような無責任な里親に譲渡してしまうと、最終的に貰われた犬が不幸な末路をたどることになりかねません。
騙しや詐欺まがいのビジネス利用を行う業者・団体が出てくる
これが最も深刻な問題の一つです。
「殺処分されそうな可哀想な子です」と案内を見て、里親になろうと決意。連絡をして、譲渡を受けるために現地へ向かう。
ところが、いざ譲渡の段階になると「この子は人気なので〇〇万円いただきます」と、予想外の高額な費用を請求されるケースがあるようです。
さらに、悪質な業者の中には、ブリーダーから直接仔犬を仕入れ、それを売れ残りの保護犬のように見せかけて販売するという手口もあります。
事前の説明にはない費用を請求し、金銭をだまし取る。
このような手法は、いわば「不幸な仔犬商法」とも言えるでしょう。
当然ながら、こうした行為は許されるべきではありません。
本来であれば、費用がかかるなら事前に正しく伝えるべきです。
しかし、「保護犬はビジネスになる」と考える業者も存在するのが実情です。
保護犬への関心が高まっている昨今、このような悪質業者は簡単には消えないかもしれません。
課題
保護する団体や業者側の都合
前述のように、保護犬の譲渡会は純粋な動物愛護のためだけでなく、それぞれの団体や業者の事情によっても行われています。
そのため、どうしても「自己都合」が関わってくることは避けられません。
保護団体や業者は、実際に犬を飼育・管理する必要があります。
そのため、費用・スペース・人員の確保といった問題を抱えています。
これらのコストをどのように抑え、どのような形で運営していくかは、団体や業者ごとに異なります。
そのため、里親希望者は譲渡会を主催する団体や業者の方針を事前に確認することが大切です。
運営の背景を理解しておくことで、譲渡の際のトラブルや不幸な行き違いを防ぐことができるかもしれません。
里親となる人の認識の問題
上の『無責任な里親希望』のところでも書きましたが、里親となる方が『無料』に釣られお得だと思ってしまうのも、社会的に変えていかなければならない課題なのではないかと思えます。
シーズーに限らず、犬とは生き物であり、生き物である以上、そこに至るまでの経緯が存在します。
何故無料なのか、無料にしてまで引き取ってもらおうとしているのか、その経緯をまず最初に認識すべきなのです。
「どうせ貰うならタダの方がいい」ではなく「無料にまでなってる子を引き取る責任の重さ」をまず認識すべきでしょう。
飼い犬ブーム、保護犬ブーム全体に対しての課題
ペットブームの中でも、特に飼い犬ブームが広がった後、需要を大きく上回る供給が行われました。
その結果、現在の保護犬の大量発生につながった側面があります。
また、保護犬の里親になること自体が一種のムーブメントとなりつつある中で、「犬は買うものではなく、譲渡会で迎えるもの」という考え方が主流になった場合、ペットショップやブリーダーの経営が成り立たなくなる可能性があります。
結果として廃業が増え、行き場を失う犬がさらに増える懸念もあります。
おそらく、「殺処分される可哀想な犬を救いたい」という善意や同情から始まった保護活動が、逆に新たな不幸な犬を生み出す要因になってしまうのです。
著者は、この「可哀想だから」という感情を過度に強調する風潮を見直すべきだと考えます。
無計画に繁殖させ、売れ残った犬を処分するのも人間のエゴです。
一方で、維持できる環境がないにも関わらず、ただ「生かすこと」を叫ぶのもまたエゴではないでしょうか。
まずは、そのエゴの先に生まれる不幸を最小限にする方法を真剣に考えることが最も重要なのではないかと思います。
ペットショップの売れ残り犬への対応
話が大きくなりましたが、ペットショップ単位では売れ残った犬にどのような対応をしているのでしょうか?
ここでは一例として、「ペットショップでそのまま飼育されるケース」を紹介します。
この対応はまれな例であり、すべての売れ残り犬がこの道をたどるわけではありません。
しかし、愛嬌のある犬や人気犬種の場合、売れ残ってもそのままお店で飼育されることがあります。
こうした犬は、「看板犬」として店舗の顔になり、来店客に愛らしい姿を見せることでお店に貢献することもあります。
いわば、客寄せパンダならぬ「客寄せワンちゃん」として、お店の雰囲気を明るくし、来店者の興味を引く役割を果たすのです。
近年では、ペットショップに限らず「名物犬」や「看板犬」として人気を集めるケースも増えています。
こうした存在は、店舗の魅力を高める立派な貢献の形と言えるでしょう。
ペットショップで売れ残りのシーズーを迎える方法と注意点

- 売れ残りシーズーを引き取る具体的な方法
- 健康チェックとワクチン接種の重要性
- 引き取り後のしつけとケアのポイント
- 適切な飼育環境を整えるための準備
- 信頼できるペットショップやブリーダーの選び方と確認ポイント
- 売れ残りシーズーを迎えるメリットとデメリット
- 終生飼育の覚悟と責任
売れ残りシーズーを引き取る具体的な方法
売れ残ったシーズーを引き取る方法にはさまざまな選択肢があります。
前のセクションでも触れましたが、具体的には以下のような方法が挙げられます。
1. ペットショップ主催の譲渡会に里親希望者として参加する
ペットショップが譲渡会を主催している場合、そこに参加し、里親として認められれば引き取ることができます。
2. ボランティア団体などが主催する譲渡会で里親になる
犬の保護団体や飼育団体が開催する譲渡会に参加し、里親として迎え入れる方法です。
売れ残りかどうかは、保護団体のスタッフに確認することで、生い立ちを知ることができます。
3. 売れ残りのシーズーを購入したい旨をペットショップに問い合わせる
譲渡ではなく、売れ残ったシーズーを購入する方法もあります。
ペットショップでは、店頭にいない売れ残りのシーズーがバックヤードや飼育施設で管理されている場合もあります。
問い合わせることで、販売可能な犬がいるか確認できます。
4. 店頭の里親募集に応募する
すべてのペットショップが実施しているわけではありませんが、里親募集の掲示がある場合、その対象の犬を引き取ることができます。
ただし、募集が出ているタイミングに左右されるため、定期的にチェックすることが大切です。
健康チェックとワクチン接種の重要性
売れ残りのシーズーを引き取る際に重要なのは、健康状態の確認です。
その子が元気で食事をしっかり取れているか、また最後にどの病気のワクチンを接種したのかを確認することが大切です。
どちらも、新しく犬を迎える際に欠かせないポイントです。
特に売れ残りの犬は、健康上のリスクや先天的な欠損がある可能性も考えられます。
ワクチンに関しても、接種状況によっては譲り受けた直後に自己負担で接種する必要があるため、ペットショップや保護団体にしっかり確認しましょう。
こうした問題は、譲渡後に発覚することもあります。
その結果、トラブルや争いの原因になることもあるため、事前のチェックを徹底することが重要です。
適切な飼育環境を整えるための準備
売れ残りのシーズーを引き取る前に、必要な準備をしっかり整えておくことが大切です。
ここでは、特に重要なポイントを紹介します。
お金の準備
身もふたもない話かもしれませんが、経済的な余裕がなければ適切な飼育環境を整えることは難しくなります。
医療面のケアが十分にできず、健康維持のためのケアにもお金をかけられないと、犬の快適な生活を保つことが困難になります。
そのため、ある程度の金銭的な余裕は不可欠です。
時間的余裕
シーズーは愛玩動物ですので、飼い主と長時間離れ離れに居ると不安になってストレスをため込んでしまいます。
このため、一人暮らしで日常的に長時間家を空けている方には、そもそも譲渡してもらえない可能性があります。
犬にとっての快適な環境を用意するためにも、時間的余裕は必須という事です。
家族全員の同意
犬を迎える際、一緒に暮らす家族全員の同意は、物理的な準備と同じくらい重要です。
もし家族の中に犬が嫌いな人がいた場合、鳴き声や存在そのものがストレスになり、犬にとっても居心地の悪い環境になってしまいます。
また、犬アレルギーの人がいる場合は、健康面でのリスクが高くなるため、飼育は避けた方がよいでしょう。
さらに、家族の中で誰ひとり、犬の世話を十分にできない状況になれば、適切な飼育は難しくなります。
全員が協力できる環境であるかどうかを、事前にしっかり確認することが大切です。
飼い主自身の健康
犬を飼うことは、大きな負担を伴います。小型犬であっても、飼い主には相応の負担がかかることを理解しておく必要があります。
そのため、飼育の中心となる人が健康上の問題を抱えていると、万が一の際に世話を続けることが難しくなるリスクがあります。こうした状況では、最悪の場合、飼育を諦めざるを得ないこともあります。
また、直接的な病気がなくても、高齢の方は体力的な負担が大きくなりやすいため注意が必要です。無理なく飼育を続けられるかどうか、事前に慎重に考えることが大切です。
信頼できるペットショップやブリーダーの選び方と確認ポイント

では、いざ購入や譲り受けを検討する際、信頼できるペットショップやブリーダーはどのように選べばよいのでしょうか?
以下に、確認すべきポイントを紹介します。
細やかな情報と審査基準を持ったサイトに登録しているブリーダーを探す
ブリーダーを探す際は、登録されているサイトの審査基準や信頼性を確認することが重要です。
適正な基準を満たしているか、法律を順守しているか、犬の健康や福祉をどのように考えているかを把握するための目安になります。
取引する犬の生体保証内容や仔犬の情報、取引方法が明確であること
例えば、その犬がどこで生まれ、どのような環境で育ったのかといった情報が少ない場合、適切な管理がされていない可能性があります。
登録情報が不十分なブリーダーは、誠実さに欠ける可能性もあるため注意が必要です。
ネット上の口コミを参考にする
口コミはすべてが正しいとは限りませんが、ペットショップやブリーダーの名前で検索し、悪評が多い場合は慎重に判断しましょう。
特に、具体的なトラブルの内容や信頼性のあるレビューが多い場合は、その店舗やブリーダーを避けたほうが無難です。
ペットショップの場合、『第一種動物取扱業者』の資格が提示されているかを確認
ペットショップが営業するためには『第一種動物取扱業者』の資格が必要です。
これが提示されていない店舗は、法律を守っていない可能性があるため、取引は避けるべきです。
生後56日以降の仔犬を扱っているかをチェックする
生後2か月未満の仔犬は、親犬と過ごす時間が極端に短く、社会的・精神的な成長機会を失うリスクがあります。
そのため、適正な時期まで親元にいるよう配慮しているかは、ブリーダーやペットショップの姿勢を見極める重要なポイントです。
あまりに幼い仔犬を扱う店舗は、利益優先で犬の健康を二の次にしている可能性が高いため注意が必要です。
飼育環境や犬の健康状態を直接確認する
例えば、狭いケージに長時間閉じ込められている、または不衛生な環境で飼育されている場合は、その店舗やブリーダーの管理体制に問題がある可能性があります。実際に訪問し、犬が快適に過ごせる環境が整っているかをしっかり確認することが大切です。
- 飼育環境や犬の健康度合いの確認。
そういった『商品を大事にできない店・ブリーダー』というのは悪質な店やブリーダーの可能性がありますので、避けた方が無難と言えるでしょう。
犬が狭いケージに閉じ込められ、身動きが取れない状態で展示されている場合は注意が必要です。
たとえ、「展示時間以外は大切にしている」と説明されても、説得力に欠けるでしょう。
また、毛並みが悪い、やせ細っているといった状態の犬は、適切な食事を与えられていない、もしくは病気になっても放置されている可能性があります。
こうした犬を扱う店舗やブリーダーは、犬を適切に管理できていない可能性が高く、悪質な業者の可能性もあります。
そのような業者は避けることが大切です。
売れ残りシーズーを迎えるメリットとデメリット

売れ残りのシーズーを迎えるにあたって、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
ここでは、それを簡潔にまとめたいと思います。
メリット
・そのままでは殺処分になりうる子が殺処分されることがなくなる
・正規の値段より大幅に安く、あるいは無料で手に入る
・自分にあまり懐かなかった子が次第に懐いてくる喜びを感じられる
・事情を説明する事で周囲が篤志家(とくしか)のように感じてくれることもある
デメリット
・早めに購入された子達と比べしつけやコミュニケ―ションへの順応速度が遅くなりがち
・虐待された子ほどではないが、心の傷などを抱えている場合もあり、精神的なケアも必要になってくる可能性がある
・成長すればするほど、病気などの健康上のリスクが発生しやすくなる
・売れないなりの理由(外見の不都合、欠損など)がある場合、見た目にこだわる人は満足できない可能性がある
引き取り後のしつけとケアのポイント

売れ残りのシーズーは、社会的な経験が不足していることが多く、人間や他の犬との関わりが少ない場合があります。
そのため、普通に飼われた犬と比べると、最初は従順とは言い難く、扱いにくいと感じることもあるかもしれません。
しかし、時間をかけて丁寧にしつけを行い、コミュニケーションを重ねることで、他の犬と変わらないほど心を開き、笑顔を見せてくれるようになります。
焦らず、必要以上に叱らず、長い目で見守りながら寄り添ってあげることが大切です。
終生飼育の覚悟と責任
最後に一番重要な事の一つ。
それは、『購入・譲り受けた犬は、最後まで面倒を見る事』。
当たり前ではありますが、シーズーは生き物であって、モノではありません。
飽きたからとすぐ捨てては結局同じ保護犬が生まれるだけで誰も幸せにはなれません。
引き取るならば、最後まで責任をもって面倒を見る、その覚悟を持たなくてはなりません。
これは、実際に譲渡会などで引き取る際にも事前に確認される事でもあります。
もしシーズーをはじめ、保護犬を引き取る気がある里親希望者さんは、このことを肝に銘じ、命を扱う当事者になるという事を決して忘れないでください。
まとめ:ペットショップで売れ残りのシーズーについて
最後に、最後に記事のポイントをまとめたいと思います。
- ペットショップで売れ残ったシーズーは、まず値下げされる
- 値下げされても売れないシーズーは、『ブリーダーに戻される』『譲渡会を行っている団体に預けられる』『殺処分される』のいずれかの道を進む
- ペットショップで売れ残ったシーズーは、ごくまれにお店の看板犬としてそのまま店で飼育され続けることもある
- 売れ残ったシーズーが割引される背景には、加齢によるしつけやコミュニケーションの難しさ、外見面の不都合、そして需要と供給を読みきれず大量繁殖させてしまったブリーダーと買い付けたショップの問題などが原因になっている
- 譲渡会で里親になりたい場合、まず譲渡会に連絡し里親希望を伝え、譲渡会場で説明を受けた上で好みの子を見つけ、各種手続きした後、実際に引き取って一週間のトライアル期間を経て、問題がなければそのまま本譲渡となる
- 無料譲渡には里親側、保護者側の無責任が存在するリスクがあり、様々なエゴが原因となる課題が存在する
- 売れ残りシーズーを手に入れる方法としては、『譲渡会の利用』『ペットショップへの売れ残りの問い合わせ』『張り紙などの里親募集応募』などが存在する
- 引き取りの際に、特に重要になるのはそのシーズーの健康状態と、ワクチン接種の情報の確認である
- 引き取ったシーズはこれまでの環境で心が傷ついているかもしれない
- 引き取ったシーズーは臆病になっている子が多いので、しつけは厳しくし過ぎず、時間をかけてゆっくりとコミュニケーションを取ることが重要
- きちんとした情報開示を行っているペットショップやブリーダーは、ある程度信用がおけると言える
- 『必要な資格証の提示が成されていない』『サイト上から読み取れる情報量があまりに少ない』『犬の健康がないがしろにされている』などの情報や口コミなど、多く悪評がついている場合、利用しない方が吉
- 売れ残りシーズーを引き取るメリットは『安さ』と『自己満足』そして何より不幸を乗り越えたシーズー自身の『笑顔』である
皆様もどうか、愛を以てペットと接していただけますように。
シーズーを含む多くの犬たちが、ペットショップで売れ残る現実があります。
しかし、その未来を変えられるのは、私たち一人ひとりの意識と行動です。
売れ残りのシーズーを迎えることは決して簡単なことではありませんが、適切な準備と覚悟があれば、新しい家族として温かく迎えることができます。
大切なのは「命を預かる責任」を理解し、最後まで愛情を持って寄り添うことです。
あなたの選択が、一匹のシーズーの未来を明るくするかもしれません。
この記事が、あなたの決断の一助となれば幸いです。
※記事内の画像はイメージです。
ペットショップで売れ残りシーズーはどうなる?迎える方法と注意点
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