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ボルゾイ 犬種

ボルゾイはかわいそう?その誤解と真実に迫る

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ボルゾイがかわいそう?その誤解と真実に迫る

特徴的な顔立ちから、一度見たら忘れられない、犬の中でも特に個性的な犬種・ボルゾイ。

大型犬としてはとてもスリムで、優雅に歩くその様は散歩中でも周囲の視線を集めます。

そんなボルゾイですが、ネット上では「かわいそう」という意見もあるのだとか。

しかし、実際に「かわいそう」と言われる背景にはどんな理由があるのでしょうか。

また、ネット上では「怖すぎ」と感じる人もいるほどの特異な性格や、飼育にかかる手間や費用も話題になっているようです。

ボルゾイの飼育は「金持ちに向いている」とも言われ、費用や広いスペース、豊富な運動時間が必要であり、これらを備えずに飼い始めてしまうと「後悔」するケースも少なくありません。

この記事では、ボルゾイの寿命や高額な値段、さらには過去に報じられた事件についても触れつつ、ボルゾイの飼育の現実、そして「かわいそう」と言われる理由の真相に迫ります。

この記事で分かること

  • ボルゾイが「かわいそう」と言われる背景とその理由
  • ボルゾイの性格や独特の行動から来る飼育の難しさ
  • 飼育にかかる費用や時間、適した環境の重要性
  • 飼育放棄や事件のリスクと、責任ある飼育の必要性

ボルゾイがかわいそうと言われる理由とは?

ボルゾイがかわいそうと言われる理由とは?
画像はイメージです

まず、何故ボルゾイが「かわいそう」と言われるのか。

先にこれから調べてみたいと思います。

主には性格などが関わっているみたいですが、気になりますよね。

  • ボルゾイの性格とかわいそうと言われる背景
  • ボルゾイの寿命と飼育上の課題
  • ボルゾイが怖すぎると言われる理由
  • 飼い主が後悔しがちなボルゾイの特徴
  • ボルゾイの飼育に潜む危険性
  • ボルゾイの値段が高額な理由

ボルゾイの性格とかわいそうと言われる背景

ボルゾイの性格について

ボルゾイは、狩猟犬として長らく暮らしていた経緯から、主人の言う事には従順に従うものの、時として独自の判断力を発揮し、俊敏に獲物を追い回し捕える事を得意とする犬種です。

この為、普段は穏やかで主人の言う事をよく聞きますが、興味が向いたものや獲物と思ったものが目に入った瞬間スイッチが入ります。

そして、対象を追い回したり、飼い主の手から離れ勝手な行動をとり始めてしまう事もあるようです。

この穏やかで従順な反面、スイッチが入ると独自行動を取るという二面性のある性格が、そのまま、他の狩猟犬にはあまりない特徴と言えるようですね。

かわいそうと言われる背景

実のところ、ボルゾイが「かわいそう」と言われる理由がどこにあるのか、今一つよく分かりません。

ネット上で「かわいそう」と言っている人が誰なのかを調べてみたところ、実際にそれを話している個人ではなく、「かわいそうと言われているから調べてみた」というまとめサイトばかりが検索上位に表示されるのです。

ただ、一時ニュースなどで、虐待されているボルゾイがテレビや動画サイトに登場し、それによって「かわいそう」という意見が殺到したようです。

そのため、この時期に「ボルゾイ=かわいそう」という認識が生まれたのかもしれませんね。

参考までに、これらのまとめサイトでの「かわいそうと言われる理由」を確認したところ、多くの場合、ボルゾイが大型犬であるため飼育環境が悪くなりがちな点や、性格や性質についての情報がまとめられているだけで、本当に「かわいそう」とされる直接的な原因は特に記載されていないようでした。

そのため、「実際には言うほどかわいそうなボルゾイはいないかもしれない」「一般的にはボルゾイはそれほどかわいそうと思われていない可能性がある」という、なんとも拍子抜けですが、安心できる結果となりました。

ニュースで報道されていた虐待されたボルゾイは確かにかわいそうでしたが、ボルゾイ全体がかわいそうなわけではないようです。よかったよかった。

ボルゾイの寿命と飼育上の課題

ボルゾイの寿命

ボルゾイは大型犬に分類される犬種です。

一般的にに大型犬は、犬の生物学的な特徴から、心肺をはじめとする内臓への負担が小型犬や超小型犬に比べてかなり大きく、その影響で寿命が短くなりがちです。

それでも、人間視点では超小型犬が15年ほど、小型犬が14年、中型・大型犬が13年程度と、それほど大きな差はないように思われます。

しかし、ボルゾイの場合、寿命は7〜13年ほどとされており、他の大型犬種と比べると、早く死亡する可能性があるようです。

最大の寿命はさほど変わらないものの、他の大型犬種が10〜13年と言われている中で、ボルゾイはより短命になりやすいようです。

寿命から見る飼育環境の課題

では、なぜボルゾイが他の大型犬種よりも早く亡くなる可能性があるのでしょうか。

その理由として最も大きいのが飼育環境の問題と言われています。

日本の住宅事情では、大型犬であるボルゾイを飼育するのはかなり難しいとされています。

ボルゾイは活発な運動を好むため、広い庭や屋内設備が必要です。

また、散歩や運動の頻度が高く、多忙な日本人にとっては遊んであげる時間を確保するのも大変です。

さらに、そもそもの運動量や暑さに弱い性質も加わり、日本での飼育には非常に高いハードルがあります。

これらの条件が満たされない場合、運動不足や狭い環境下でのストレスが増え、病気になったり、精神的に参って早死にしてしまうことも考えられます。

ボルゾイが怖すぎると言われる理由

ボルゾイが怖すぎると言われる理由
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ボルゾイを見て「かわいそう」と言う人は少ないかもしれませんが、小さな子どもや見慣れない方の中には「怖い」と感じる人もいるようです。

では、ボルゾイが「怖い」と言われる理由には、どのような点があるのでしょうか。

以下にいくつか例を挙げてみます。

1. 特徴的すぎる顔立ちと体型

多くの人にとって、ボルゾイの「怖さ」を感じる第一の要因が、この特徴的な顔立ちや体型でしょう。

ボルゾイは、非常に面長でマズルの長い顔立ちをしており、体型も他の犬に比べて極端にスリムです。

こうした「犬らしくない顔立ちや体型」は、見た人にとって未知すぎるため、恐怖を覚えさせることがあります。

特に小さな子どもが初めてボルゾイを見た時に驚き、泣き出してしまうこともあるようです。

2. 巨体

スリムではありますが、ボルゾイは大型犬に分類されるだけあってかなり巨体です。

後ろ足で立ち上がると、人間と同じくらいの背の高さになることもあり、普段からその大きさだけで圧倒される人も多いようです。

「大きい犬=怖い」と感じる人にとって、ボルゾイはその巨体ゆえに恐怖を引き起こす存在となるかもしれません。

3. 突然飼い主の制御が利かなくなる

これは散歩中などで見かけることがある現象です。

ボルゾイは高い判断能力を持っており、時折、獲物と見なしたものや興味を引かれたものに向かって、飼い主の制止も聞かずに追いかけようとすることがあります。

その瞬間に「スイッチ」が入り、突然動き出すため、見ている人には「急に暴れだした」と映ることがあるようです。

大きな犬が飼い主の制御から離れようとする姿は、確かに怖いと感じるのも無理はありません。

4. 狩猟本能

ボルゾイに限らず、狩猟犬には共通して見られる特徴です。

ボールやフリスビーで遊んでいる時に狩猟本能が刺激され、興奮気味になることがあります。

犬自身は遊びに夢中なだけですが、傍から見ている人にとっては怖いと感じることもあるでしょう。

興奮している時、犬は犬歯をむき出しにしたり、遊びに夢中になりすぎて飼い主を引っ張り回してしまうこともあります。

そのため、そうした時のボルゾイが「制御が効かない大型犬」に見えてしまうのかもしれません。

飼い主が後悔しがちなボルゾイの特徴

まず、飼い主が飼ってみて後悔する理由としては、よく挙がるのが「こんなはずじゃなかった」というもののようですね。

例えば、「他の犬種と同じ飼い方で通じると思っていた」「他の犬と同じような躾け方で十分だと思っていた」など、ボルゾイへの理解が足りないばかりに起きた後悔が多いようです。

その他、飼育に必要な運動量の確保が思いのほか大変で、思った以上にきつかったり、飼育に必要な費用が思ったよりも高くついたりと、見通しの甘さから来る後悔が多い模様。

ただ、これらの後悔は、事前にきちんと『これから飼育する犬種について』を調べておくことでかなり抑えられます。

これから飼おうという方は、ボルゾイに限らず、きちんと調べ、その犬種について理解した上で飼育するようにしましょう。

ボルゾイの飼育に潜む危険性

ボルゾイの飼育に潜む危険性
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ボルゾイを飼育するうえで、いくつかの危険なポイントがある様なので、ここでピックアップしたいと思います。

1. 身体能力の高さからくる突然の行動

ボルゾイは大型犬の上高い身体能力を持っている為、人の想定外のタイミングで動き出すと人間では全く対応が追い付かなくなるなどの危険性があります。

特に散歩中などでは、上で紹介したように狩猟本能が表に出ることがある為、注意が必要です。

2. 身体能力の高さと性格から来る脱走の可能性

ボルゾイはその体格と身体能力の高さから、他の犬種ならば乗り越えられないような壁や塀などでも乗り越えてしまう事があります。

そして、一度脱走を許せば、容易に追いつくことができないほどの速度と瞬発力で失踪してしまうことすらあるのです。

また、独立心の高さもあり、飼い主の傍でなくても勝手に判断して生きていけてしまうのも脱走頻度の高さに拍車をかけています。

大体のところ1メートルほどの高さならば容易に飛び越せてしまうので、近年建築されている一般家屋の庭の囲いや犬用の柵くらいならば余裕で抜けられると思っていいでしょう。

脱走した際には、他の飼い主の散歩中の犬や猫など、近隣の動物にも襲いかかる可能性があります。

また、興奮の度合いによっては、人間にも襲いかかる可能性があり、危険度はさらに跳ね上がります。

3. 遊ぶ際の飼い主への振り回しの強さ

ボルゾイは運動大好き遊ぶの大好きな犬種の為、飼い主が遊んであげると喜んで、大はしゃぎしてしまいます。

そのため、飼い主の体格次第ではボルゾイに振り回されたり押し倒されたり引っ張りまわされたりと、されるがままになってしまう可能性があります。

特にお子さんなどがいる場合、絶対に子供だけで散歩や運動をさせないように気を付けなければいけません。

ボルゾイの値段が高額な理由

ボルゾイは仔犬の価格で大体20万~50万ほどと、かなり高額な価格帯の犬種となっております。

高額な理由は、日本ではあまり飼育に向いていない事から来る飼育数の少なさ。

需要そのものが小さい為、販売数そのものも少な目で、ブリーダーなどが飼育している数もあまりない為、その分価格が高めになっているようです。

ボルゾイのかわいそうな事件や飼育に必要なアレコレ

ボルゾイのかわいそうな事件や飼育に必要なアレコレ
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ここでは、今後そのような事がない様に、実際にニュースになった、ボルゾイが何かしらの形で関わったかわいそうな事件について触れた上で、実際にボルゾイを飼育する際に気を付けなければならない点・必要な心構えなどを紹介していきたいと思います。

  • ボルゾイが関わった過去の事件
  • ボルゾイが他の犬種と違う点
  • ボルゾイは金持ち向けの犬?
  • ボルゾイの飼育で注意すべきこと
  • ボルゾイを飼う前に知っておくべきこと

ボルゾイが関わった過去の事件

見た人が思わず「かわいそう」と思ってしまうような酷いニュースや、飼育する側の問題が多そうなニュースなどが過去にいくつか存在していたようです。

以下はその概要です。

2019年放送の『とくダネ』にて、虐待されていたボルゾイの映像が放送されたニュース

ボルゾイの飼育ケージに漂白剤をかけたり、糞の掃除などを全くせずに放置しているなど、明らかな虐待の様相を見せ、更に虐待をした理由は「特になくてサボっていたから」というあまりにも酷いものです。

ニュースや動画を見た視聴者が保健所や市役所に通報までするなど大事になりました。

一時はYouTubeなどでも動画として取り上げられたようですが、今は削除されているようです。

ニコニコニュースより

ボルゾイ虐待窒息死事件

飼い主の夫婦が交配の為にブリーダーの女性に預けたボルゾイが、この女性の手によって虐待され、窒息死させられていた、という事件。

この事件では、女性が暴行を加えたうえ、ボルゾイが食事を拒否した際に無理やり流動食を流し込んだことが原因で窒息死してしまいました。

痛ましく、最悪の結末を迎えたこの事件は、本来信頼すべきブリーダーが預かった犬を虐待死させてしまうという、あまりにも無責任な行為が引き起こしたものです。

この出来事は、ブリーダーとしての責任とは何かを深く考えさせられる一件でした。

讀賣新聞より

北海道でのボルゾイによる登山客襲撃事件

この事件は、北海道で登山をしていた女性が、他の登山客の女性が連れていたボルゾイに突然ジャンプして襲いかかられ、頭を噛まれて負傷したというものです。

女性は病院に搬送されましたが、不幸中の幸いで軽傷で済んだようです。

飼い主の女性は70代で、突然手を離れたボルゾイに対応できなかったとのこと。

年齢に見合わない大型犬を連れていたことで、制御ができず、このような事件に発展してしまった模様です。

北海道文化放送より

このほか、ボルゾイの脱走事件などのニュースもありましたが、飼育頭数の少なさから、大々的に取り扱われるようなニュースは限られているようです。

ボルゾイが他の犬種と違う点

ボルゾイと他の犬種と違う点は、外見のほかにも、以下のようなものがあります。

1. 高い俊敏性とジャンプ力

足の速い犬種は他にも居ますが、ボルゾイは大型犬としても特に足が速い犬種です。

そして、ジャンプ力も高く、俊敏性にも優れています。

2. 狭い場所でもすり抜けられる

これは外見的特徴と被るのですが、スリムな体型の為、大型犬でありながら、中型犬、あるいはそれ以下の犬種でなくては通れなさそうな狭い場所でも入り込むことができます。

他の大型犬では到底通り抜けできない柵などでも、スルリと抜けてしまう事もあるのです。

3. 人と間違えられることもある

人間とそう大差ないサイズ感と優雅な顔立ちの為、座っていたりすると遠目には飼い主と並んで女性が座っているように見えてしまう事もあります。

そのままでも間違えられますが、帽子や服などを着せるといかにも人間で居そうな見た目になる為、余計にそのように見えてしまうようです。

4. 時として人間すら獲物と認識する

これは狩猟本能の強さから来るもので、一度本能のスイッチが入ってしまうと、小動物はおろか、他の飼い主のペットや、場合によっては他の飼い主自身、道行く子供までもが獲物と認識され、襲い掛かろうとしてしまう事があります。

番犬に用いられるドーベルマンやピットブル、土佐犬などもこの傾向が強いですが、スイッチが入った際のボルゾイもまた、このような特徴があるのです。

このようなリスクを抑えるためにも、躾はとても大事です。

ボルゾイは金持ち向けの犬?

ボルゾイを飼うのは金持ち向け?
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ボルゾイは金持ち向けの犬種なのか?というと、実際にはYESであり、NOでもあります。

なぜそうなのかというと、以下の要因が関係します。

1. 広い住宅や脱走防止設備が行き届いた庭などが必要

活発な運動を好む大型犬は、何もボルゾイに限ったことではありません。

しかし、多くの場合、広い室内だけでなく、ある程度の庭の広さも求められます。

特にボルゾイは運動神経が非常に良いため、庭で遊ばせる際には脱走防止のため、最低でも1メートル以上の柵や塀を用意する必要があります。

これには多大な費用がかかります。

仮に庭に関してだけで言えば、近隣にドッグランやペットを自由に遊ばせられる公園などがあれば解決する部分もあります。

しかし、ボルゾイの場合、これも脱走や暴走しやすくなるリスクが伴うため、注意が必要です。

2. エサ代・ケアにかかる費用がかさむ

ボルゾイは大型犬の為、その体格に見合った量の食事を常に必要としています。

運動好きな為に大変食欲旺盛で、その分かかる食費もバカになりません。

その上で、大型犬特有の関節や内臓などに起きる病気の予防・治療にかかる費用や、長い体毛の手入れなど、各種ケアにかかる費用も、一般的な犬の飼育費用にプラスしてかさんできます。

ですので、これらの負担に耐えられる人でなければ、飼育は土台無理というものです。

3. 高額な購入金額

ボルゾイの飼育費用は、他の犬種と比べても高額な為、単純に手に入れるための費用が高くなっています。

国内の飼育頭数そのものが少ない為保健所や保護団体経由で安価で手に入れることも難しく、まず手に入れるためにお金がかかる、というハードルがあります。

4. 脱走・暴走時の損害賠償

これは起きないに越したことはありませんが、万一起きた際に起こる賠償などを考えると、やはり資産に余裕のある方でないと責任を取る事そのものが難しくなってしまいます。

飼い主としてきちんと責任を取る為にも、金銭的余裕は必要なのです。

5. ボルゾイに付き合えるだけの時間的余裕

上記のようにボルゾイは大変運動好きで遊ぶのも好きな為、飼い主もそれに付き合い、散歩や遊びをしてやる必要があります。

その分だけ費やす時間が増えていく為、仕事などで長時間・長期間家を留守にするような人には向いていません。

資産がどれだけあっても、時間的余裕のない方には、ボルゾイの飼育は難しいでしょう。

ボルゾイの飼育で注意すべきこと

実際にボルゾイの飼育で注意すべき点は、ほとんど上記と重複しますが、まずお金がかかる点、広い家や庭が必要な点、飼い主自身に時間的余裕と体力が必要な点が挙げられます。

また、暴走や脱走した際に迅速に対応できるよう、事前にどこに連絡すべきかを調べておくことも重要です。

その上で、以下のような点にも気を付けると良いかもしれません。

1. ボルゾイの性質・性格についてよく調べておく

やはり一番に来るのは、その犬種がどのような性質・性格をしているのかという事への理解を深めておくことです。

よく知らずに他の犬種のようなつもりで飼い、「こんなはずじゃなかった」とならないようにしましょう。

2. 単純なあこがれや見栄えの良さで選ばない

これは、ボルゾイを飼って後悔する人や、虐待に至るケースでよく見られる傾向です。

ボルゾイの優雅な見た目から、「ボルゾイを飼うと格好いいから飼いたい」「優雅なセレブに見えるから欲しい」という、見栄え重視の理由で飼い始める人がいます。

しかし、実際に飼ってみると「こんなはずじゃなかった」という問題が多発するようです。

当然のことですが、生き物を飼う際には理想だけで行動せず、現実的な準備と覚悟を持つことが重要です。

3. 飼う以上は最後まで責任を持つ

これはボルゾイに限らず、すべてのペットに共通する大切な心構えです。

ペットを飼うということは、生き物の命を自らの責任で手元に置くということです。

そのため、「こんなはずじゃなかった」「思ったのと違う」といった自己中心的な理由で飼育を放棄したり、虐待することは決して認められません。

どのような後悔があろうと、どれだけ辛いことがあろうと、最期まで面倒を見る。

それがペットを飼うということです。

保健所や保護団体は、ペットにとっての最後のセーフティであり、飼い主が無責任に自己都合でペットを放棄するための便利な施設ではないことを、常に念頭に置いておきましょう。

ボルゾイを飼う前に知っておくべきこと

ボルゾイ、というより大型犬を飼育するためには、さまざまな準備が必要です。

まず、飼育にかかる費用やワクチン接種を取り扱っている保健所、または獣医の場所を事前に把握しておくと良いでしょう。

さらに、各種ケアに必要なサロンやペットショップの場所も確認しておくと安心です。

加えて、庭での運動が難しい場合は、運動に適した場所(ドッグランや犬を解放できる公園など)の場所もリサーチしておくことをお勧めします。

特に獣医は重要なライフラインの一つとなるため、場所だけでなく、受診時間や駐車場の有無も確認しておきたいところです。

まとめ:ボルゾイがかわいそうだと言われる理由について

最後に、記事のポイントをまとめます。

  • ボルゾイをかわいそうだと言っているのは多くの場合まとめサイトなどで、個人がそのように言っているという情報はほとんど見られない
  • 一部のニュースなどで虐待が報じられた時にかわいそうという意見はあったが、概ねボルゾイはかわいそうではないか、かわいそうとは思われていない可能性が高い
  • ボルゾイの寿命は他の大型犬と比べてもやや短め。その理由は十分な運動ができない事から来る運動不足や狭い環境下でのストレス、暑さに対しての弱さなどが原因と思われる
  • ボルゾイはかわいそうとは思われていないが、怖いとは思われている。その理由は犬としては特異な外見と、体躯の大きさ、そして突然動き出し制御が難しい所からである
  • ボルゾイの飼育は見栄えのよさばかり重視する飼い主や、他の犬種で通じた飼い方で飼い始めた飼い主が「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースがある。いずれも事前にボルゾイという犬種についてきちんと調べておくことで回避できる悲劇である。
  • 優雅な見た目ではあるが、身体能力の高さから、常に脱走・暴走・飼い主の振り回しなどが発生し得る危険性が存在する事を、飼い主は認識しなくてはならない
  • ボルゾイは国内では飼育頭数が少なく希少な為、国内では比較的高値になりやすい
  • 国内では、ボルゾイにまつわる虐待のニュースと、ボルゾイが起こした暴走事件が存在している。いずれも関わる人間が無責任であったり、飼い主が自身の資質を弁えなかった結果起きた悲劇である
  • ボルゾイは独特の見た目と機敏な動きを持ち、思いがけない行動を取ることもあるため、見かけても安易に近づかない方が賢明である。
  • ボルゾイは金持ちであっても十分な資質がない人には飼育に向かない高難易度ペットである
  • ボルゾイを飼うには、十分なお金と時間的余裕があり、その性質や性格を理解してしっかりと躾け、責任を持って信頼関係を築ける人でなければ難しい
  • 飼う前にボルゾイについて調べるのはもちろん、保健所や獣医、サロン、ペットショップ、ドッグランの場所も把握し、特に獣医については受診日や時間、駐車場の有無まで確認しておくことが重要

どうか無理解と無責任から生まれる、かわいそうなボルゾイが一頭でも多く減りますように。

※記事内の画像はイメージです。

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