柴犬の体重１５キロは大きくなりすぎ？ 平均体重は何キロ？

柴犬を飼っていると、その可愛らしさに癒される一方で、健康管理にも気を遣う必要があります。

「柴犬 体重 15キロ」と検索している方は、「うちの柴犬、大きくなりすぎていないかな？」と不安に思っているのではないでしょうか。

この記事では、柴犬の平均体重を基準にして、体重15キロの柴犬が適正かどうかを判断するための情報を提供します。

また、柴犬の健康を維持するための食事や運動のポイントについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

柴犬の平均体重はどれくらい？

では、実際に柴犬の体重とはどれくらいで適正なのでしょうか？

オスとメスで異なる平均体重

獣医の方の話などを見ると、成犬の場合、オスで体高３９～４１ｃｍ、体重が９～１２キロくらい。

メスで体高３５～３８ｃｍ、体重が７～９キロくらいが平均的な数値です。

個体差などもありますし、育った環境によっても当然変わってくるのですが、大まかな目安としてはこれくらいなら一般的な範疇と言えそうです。

月齢別の体重の推移

では今度は生まれてからの、月齢別の体重の推移がどんな感じなのかを紹介したいと思います。

月齢別の体重の推移は以下の通りです。

月齢	体重
生後１か月：	１．０～２．０ｋｇ
生後２か月：	３．０ｋｇ
生後３か月：	４．０ｋｇ
生後４か月：	５．０ｋｇ
生後５か月：	６．０ｋｇ
生後６か月：	７．０ｋｇ
生後７か月：	７．５ｋｇ
生後８か月：	８．０ｋｇ
生後９か月：	８．３ｋｇ
生後１０か月：	８．５ｋｇ
成犬（１１か月以降〜）：	９．０ｋｇ

このように、生後６か月くらいまでは毎月１キロくらいずつ増えて行き、そこから徐々に緩やかになりながら成犬と変わらない体重になっていくようです。

柴犬も種類によって体高や体重が違う？

実は柴犬には『縄文柴』と『新柴犬』と呼ばれる二種の柴犬がいまして、ひとくちに柴犬と言っても、体型が若干異なるのです。

以下はその簡単な特徴と体高、体重となります。

このほか、小さな柴犬同士を交配させて生まれた子供を「豆柴」という扱いで売っているものもあります。

ただ、こちらは柴犬の種類というよりも、小柄になりやすいように交配しただけの柴犬です。

あくまでそうなりやすいだけで普通の柴犬のようなサイズになることもあるので、ここでは割愛させていただきます。

柴犬の体重１５キロは大きくなりすぎ？

平均的な体重が解ったところで、１５キロくらいまで育ってしまった柴犬は、大きすぎるのでしょうか？

明確に肥満となってしまうのか、調べてみました。

１５キロの柴犬が肥満かどうかの判断基準

犬の肥満度合いに関しては、単純な体重の重さだけでは測れません。

ではどのように測るかというと、ウエストのくびれ具合やあばら骨の肉付きなど、いくつかの項目を目視したり直接ボディに触れる事で、それをスコア別にチェックすることができる「ボディ・コンディション・スコア（ＢＣＳ）」があります。

ＢＣＳは、環境省が発行しているパンフレット『飼い主のためのペットフード・ガイドライン　～犬・猫の健康を守るために～』に書かれているもので、これにより「痩せ・やや痩せ・理想的・やや肥満・肥満」の５段階で評価できるようになっています。

ＢＣＳのチェック方法は以下の通りです。

腰部や腹部のくびれを確認してチェックする方法

犬が立っている状態で、真上から体型を見てみましょう。

• 痩せ体型の場合…腰のくびれが顕著
• 適正体型の場合…腰に適度なくびれが見られる
• 肥満体型の場合…腰にくびれが全くない

あばら骨を触診してチェックする方法

犬が立っている状態であばら骨をなで、手のひらに骨の凹凸が感じられるかを確かめます。

• 痩せ体型の場合…あばら骨の上に脂肪がなくゴツゴツとした骨が直接触れる
• 適正体型の場合…あばら骨の上にうっすら脂肪が触れる
• 肥満体型の場合…脂肪に覆われていてあばら骨が触れない

このほか、立っている状態の犬を横から見て、お腹がお尻に向かって釣りあがっている状態が確認できるくらいが正常ですが、痩せすぎているとこれがより顕著に、急角になっていくようです。

逆に太り過ぎの場合はお腹のラインがなだらかになっていく為、これが肥満の特徴の一つとされています。

柴犬の体重が大きくなる理由

根本的な問題として、『何故犬は太ってしまうのか？』という原因を突き止めることも大切です。

では、その原因とは何か。以下に簡単にまとめてみました。

1. 餌を多くあげすぎてしまう

これは飼い主の方が、適量が解らないがために大量にあげすぎてしまったり、ご飯をねだる様子が可愛いからと追加であげてしまう事が原因のパターンです。

犬は与えられた餌を、与えられただけ食べようとする習性を持っていますので、沢山出されればその分食べてしまうのです。

また、飼い主の方も、その食べる姿が可愛いとか、沢山食べさせてあげたいという親心のようなものもあって、つい甘やかしてしまいがちです。

可愛い愛犬の為にも、飼い主自身が適量を覚えることも大切なのです。

2. おやつの与えすぎ

こちらも上と同じく、餌の量が増えてしまうからというものですが、おやつの場合は、芸やしつけを覚えさせる上でのご褒美という意味も多分にあります。

幼いころから色々と覚えさせたいが為、ついついご褒美をあげ過ぎてしまう、といった事で太ってしまうパターンです。

これに関しては、やはり一日にあげる量をしっかりと管理し、必要以上にあげない、という風に飼い主の方がおやつをあげる時間帯や状況を限定することが大切なのです。

3. 散歩や運動の時間が極端に少ない

柴犬は元々外飼い、かつ番犬として飼われていた犬ですので、必要とする運動量はそこそこ高い犬種です。

ですが、飼い主の方が忙しかったり、歩き回るのが辛い、といった理由で散歩や運動ができなかったりすると、これが原因で肥満になってしまうこともあるのです。

犬種によって必要な運動量は異なりますので、例えば、運動量の少ない犬種と一緒に飼っている場合なども、散歩の時間が柴犬には足りないことがあります。

一緒に散歩しても柴犬に十分な運動量を確保できない可能性があるため、注意が必要です。

対策としては、

• 散歩の距離や頻度を増やす
• ボール遊びなどで運動量を増やす
• 犬種ごとの運動量の差を把握し、異なる運動量を必要とする犬種とは分けて散歩をする、

といった事が必要になってきます。

散歩や運動は、柴犬にとってはかなりストレス発散になる行動ですので、人間視点では多少ハードなくらいでも、むしろ柴犬にとっては丁度いと思っておけば良いでしょう。

柴犬が肥満になるリスクと健康への影響

では、肥満になってしまうと実際にどれくらいリスクや影響があるのか、というのを解りやすく紹介していきたいと思います。

肥満による健康リスク

犬が肥満になることによる健康リスクは、以下の通りです。

1. 足や股関節への負担

体重が重いと、体を支えるために股関節や膝関節にかかる負担が大きくなります。

柴犬の場合は、関節疾患の中でも膝蓋骨脱臼が多いと言われています。

2. 心臓への負担

太ることで、血圧が上がったり心拍数が増加したります。

また、食生活が乱れると血管内にコレステロールの塊がこびりついてしまい、その結果心臓への負担がさらに大きくなります。

心臓についている弁に異常が起こる病気「僧帽弁閉鎖不全症」をはじめ、高血圧症、心筋梗塞といった病気につながる恐れもあります。

3. 呼吸器への負担

首周りについている脂肪によって気道が圧迫されるので、呼吸が苦しくなります。

気管がつぶれて空気を吸ったり吐いたりがしにくくなるだけではなく、興奮すると咳が出るようになったり、重篤化すると呼吸困難に陥ったりします。

4. 糖尿病のリスク

このほか、人間同様に糖尿病にもなりやすくなります。

糖尿病にかかると、水をよく飲むようになり、最初こそ餌をたくさん食べるようになるのですが、次第に元気がなくなり、食欲も減衰していきます。

もし暑くもない、運動直後でもない状態で水をよく飲むようになったら、糖尿病の可能性を考え、動物病院で診てもらったほうがいいかもしれません。

早期に対処するためのポイント

このようなリスクが発生する前になんとかしたいもの。

問題が顕在化する前に、早期に手を打つことができれば、その分愛犬の危機を回避することができるかもしれません。

では、どんなものが早期の対処になりうるのでしょうか。

以下にそれを簡単にまとめてみました。

1. 適切な食事量と食事回数、おやつ制限などを飼い主自身が把握する

これはとても重要な事です。

飼い主の方が犬種ごとの適量を把握していなければ、あげすぎてしまう事につながりかねません。

可能であるなら、その犬を飼う事になった時点で確認しておいた方がいいですが、今現在飼っている方でも、今から確認しても遅くありません。

ペットフードの商品説明には、どれくらいのサイズの犬ならどれくらいの量、などの適量の説明もありますし、まずはそれを参考にして、量を考えてみてはいかがでしょうか？

沢山食べ過ぎてしまうワンちゃんへの対策としては、一回の食事量を減らす代わりに食事回数を増やすことで消化の働きを改善させ、満足度も同時にあげることで抵抗少なく一日の総合的な量を調整する、という方法もあります。

2. 運動量の調整

犬にとって運動はとても重要な事。

毎日の散歩も欠かせませんが、柴犬のように活発に動く犬種は、それだけでは運動不足になりがちです。

そこで、定期的に散歩以外の運動をさせることで、犬自身のストレス解消を図りながら、一日の運動量を増加させ、ダイエットさせることも可能です。

食事やおやつの際にも、ただ与えるのではなく、運動とセットにして与えることで、カロリーを多めに消化させる、という方法もあります。

もし散歩が厳しい方でも、遊びを取り入れるなどして愛犬の運動量を増やしてあげましょう。

3. 餌の内容を見直してみる

毎日与えている餌は、場合によってはその犬種にとって過剰なカロリー摂取量になってしまうこともあるかもしれません。

また、肉類に偏重するなど、栄養素が偏ることで肥満や糖尿病の原因となる事もあります。

こういったものを避けるために、カロリーを抑えたダイエットフードやより多方面に栄養素が摂取できるペットフードを利用することで、愛犬の肥満や糖尿病を防ぐことができるかもしれません。

気になる方は、一度毎日の餌の内容を見直してみてはいかがでしょうか？

柴犬の体重管理に役立つアイテム

ここでは、大切な愛犬の体重管理に役立ちそうな便利グッズを紹介していきたいと思います。

おすすめのダイエットフード

ドクターズダイエット　体重管理（Dr.'s）

こちらは動物病院と専用の通販でのみ購入可能な犬用の療法食です。

口コミなどの評判もおおむねよく、国産製、かつ材料もはっきりとしたものが多く、犬の身体に悪いものは徹底して排除され、油分も抑えめな模様。

表面はカリカリとしていて、よくある油をふきつけたかのようにべとべと、という事はないのが安心できる部分でしょうか。

ワンちゃんによって合う合わないがあるようなので、一度動物病院などで相談してから導入するといいでしょう。

Dr.'s公式ページ

ターキー＆クランベリー（シニア＆体重管理用）中粒（プラネットペット）

こちらは高品質なたんぱく質を補給しつつ、肥満の原因となる脂質を低く抑えたダイエットフード。

ただ痩せるだけでなく、筋肉量を維持する事にも重きを置いた商品で、シニア犬など、筋肉が衰えがちで、運動量が下がって肥満になりやすい犬にも適しています。

低アレルギー性なので、アレルギーが怖い飼い主さんも安心していただける商品です。

プラネットペット公式ページ

ペロリコ ドッグフードライト（レティシアン）

こちらはレティシアン社のダイエットフード。

低カロリー、低脂質、そして高たんぱくというとてもダイエットフードらしいダイエットフードですが、材料は自然的なものばかりで、添加物などは使っていない為、安心度は高いかもしれません。

丸呑みしにくいバツ字型をしている為、よく噛みしっかり時間をかけて食べることで、肥満になりにくい、ダイエット効果を狙える作りにしているようです。

レティシアン公式ページ

体重管理に便利なアイテム

ペット用の体重計

こちらはメーカーなどはどれでも問題ありませんが、愛犬の体重を定期的に調べることで、現在の状態を把握できる為、あると便利なアイテムと言えるでしょう。

体重を図る際には、体重計に乗る際におやつをあげるようにすると、「これに乗るとおやつをくれるんだな」と学習するようになりますので、これで躾けるのがやりやすいでしょう。

運動用のおもちゃ

ボールやフリスビーなど、ワンちゃんの運動に役立つおもちゃを用意することで、より高い運動効果を得られるかもしれません。

飼い主の方も、一緒になって運動し、主従共に健康的になりましょう！

給餌用のおもちゃ

遊び用のおもちゃに似ていますが、転がすとおやつが出てくるような工夫がされたおもちゃは、愛犬に与えることで餌を食べることと遊ぶことのモチベーションを向上させます。

これにより、ただ餌を食べるだけでなく、運動し、頭を使うことで健康管理や知育に役立つ一挙両得のアイテムです。

仔犬の頃から使うことで、自発的に運動する習慣を育てるのにも効果的です。

万歩計（アプリなど）

こちらは、散歩の距離を測る人間用のアイテムですが、自分がどれだけ歩いたかというのは、犬の散歩の距離に直結した情報ですので、これを参考に犬の運動量を調節することができます。

自分では沢山歩いたつもりでも、実際にはそんなに歩いてなかったりすることもありますので、一度これを使って、自分の歩いた距離を把握してみることも大切です。

このほか、アイテムではありませんが、ドッグランなどを利用することで、屋外で運動をさせにくいワンちゃんを運動させる事ができるようになります。

もし近場にあるなら、活用してみるのもいいですね。

まとめ：柴犬の適正体重を維持するために

最後にここまでの情報を簡単にまとめます。

• 柴犬の平均的な体重、体型は種類や性別、生まれてからの月齢によっても異なる
• 柴犬の体重15キロは平均を超えている
• 柴犬にとって15キロは確かに一般的なサイズよりも重いが、体重が重いだけで肥満だとは限らない
• 体重15キロの柴犬が肥満かはボディ・コンディション・スコア（BCS）で判断する
• 『ボディ・コンディション・スコア（ＢＣＳ）』は、環境省の『飼い主のためのペットフード・ガイドライン ～犬・猫の健康を守るために～』で確認できる
• 犬の肥満によるリスクは、足や股関節の負担増、心臓の負担増、呼吸器への負担増、糖尿病のリスク増加などが主なものとなる
• 肥満の原因となるものは、主に食べ過ぎと運動不足である
• 食事面の対処法としては、飼い主自身が餌の適量・適正回数を把握し、食事量を調整したり、食事回数を調整したり、低脂質・低カロリーなダイエットフードなどを与えるといったことが挙げられる
• 運動面の対処法としては、散歩や遊びの増加による、運動量を増やすことが挙げられる
• ダイエットフードは様々なものがあるが、口コミや原材料、公式サイトの説明などで自分の犬にあったものであるか確認した上で選ぶことが望ましい。
• 可能であるなら獣医など専門家に相談した上で、お勧めのダイエットフードを聞いてみるとより安心である
• ペットグッズは年々増えているので、有効活用することでダイエット効果を狙う事ができるものもある

この記事では、「柴犬 体重 15キロ」や「柴犬 平均体重」と検索している方が抱える疑問に答えるための情報を提供しました。

柴犬の体重管理は健康維持に欠かせない要素です。

平均体重や成長の目安を知ることで、愛犬の健康状態を適切に把握し、必要なケアを行うことができます。

15キロの体重が必ずしも問題ではないですが、体型や健康状態をしっかり確認し、食事や運動のバランスを見直すことで、愛犬の健康を守りましょう。

もし不安がある場合は、獣医師に相談することをおすすめします。愛犬と健やかな生活を送りましょう。

※記事内の画像はイメージです。